子どものためのSE

SE(Somatic Experiencing)のブログ記事 SE for Kids by Suzie Gruber M.A.を読んで。

 

子どもの頃のトラウマ的な出来事が、大人のトラウマ的な反応の症状を引き起こしているということが、立証されてきているようです。

 

神経科学の臨床家で研究者でもあるDr Bruce Perry が脳の発達が幼少時代のトラウマが始める時点で妨げられるという証拠を発表しています。論文リンク(英語)

これによると幼年期のトラウマはその後の脳の発達を阻害することが示されています。また幼児や子どもの脳はよくも悪くも環境からのインプットの影響を受けやすいので、早い時期に原因を特定し、積極的に介入することが重要であるが、現在のサポートは十分でないという指摘がされています。

他にも、子ども時代のトラウマと大人になってからの慢性的病気などのつながりを示す研究が言及されています。

ブログ記事では、アメリカでこうしたトラウマの影響に関する認識が高まり、公的な組織が子どもとトラウマのつながりに関する評価のガイドラインを作成したり、SEに投資したいという福祉事業の意思決定者からの申し出があったということが書かれています。また、SEのプラクティショナーはSEがトラウマを経験した人に大きな安らぎの感覚と新たな始まりを提供し、自由の感覚や働きを回復するきっかけを提供するということを知っているが、これを子どもが早い時期に受け取ることができたならどんなにいいか。今後、公的機関や福祉事業の支援を受けるためにも、公的機関が納得するよう、公的機関の好むエビデンスに基づくアプローチとして科学的根拠を組み立てなくてはいけない、というように展開されています。

 

日本でもこのような流れになるといいなと思いシェアしてみました。

子どもの方が環境からのインプットを受けやすいので早めの介入が重要、という点ではロルフィングでもある程度同じだと思いました。その後の成長などを考えると、なるべく早い時期に圧縮や固定したパターンから解放されることは有効なように思います。